質問の言い回しを変えると、リストが変わる
同じ AI に同じことを尋ねる、ありふれた二つの言い回し。米国 13 都市・15 業種で測ると、共通する社名はわずか 11 %、47 % の比較では一社も重なりません。それでも市場全体では、最も多く挙がる 10 社のうち 7 社は変わりませんでした。
11 %
同じ AI・二つの言い回しで共通する社名
この記事の目次
短い答え。「シカゴで最も優れた配管業者は?」と「シカゴで最も勧められる配管業者を挙げ、理由を説明して」は、同じリストを返しません。 同じ AI、同じ都市、同じ業種、ありふれた二つの言い回しで、共通する社名は 11 %、47 % の比較では一社も重なりません。最初に挙がる社名が一致するのは 18 % です。
47 %
一社も共通しない比較の割合
10 社中 7 社
言い換えても残る、最も多く挙がる企業
質問一つの診断が測るのは言い回しであって、あなたの可視性ではありません。言い換えに耐えるのは順位ではなく、繰り返される出現です。
測定したこと
データは 2026 年 9 月 13 日に収集した Waseit 米国調査です。各セル(一業種・一都市)に 二つの質問 を、ChatGPT と Gemini の双方へ投げました。一つ目は「What are the best [業種] in [都市]? Give me a list with your recommendations.」、二つ目は「List the most recommended [業種] in [都市] and explain why.」。同じことを尋ねる、ありふれた二つの言い方です。
ここでは 13 都市 で測った 15 業種 を用います(ホテル・レストラン・ベーカリーは除外。社名に都市名が入りやすいためです)。合計 780 件の回答、AI ごと・言い回しごとに 195 件です。各セル・各 AI について、一つ目の質問で得た企業リストと二つ目のリストを比較し、双方が少なくとも一社を挙げた 305 件の比較 を用いました。
測り方は単純です。二つの言い回しが挙げた社名全体のうち、両方で挙がったものの割合を見ます。ディレクトリは別に数え、リストに紛れ込んだ助言の見出しは除きます。
言い回しはリストのほとんどを動かす
305 件の比較で、二つの言い回しは合わせて 3,108 件の異なる社名 を挙げました。両方に現れたのは 370 件、12 % にすぎません。比較あたりの平均一致率は 11 %。そして 305 件中 143 件 は一社も共通していません。
長さの影響かもしれません。二つ目の質問は理由を求めるので、AI は社名より説明に文字数を使います。そこで、途中で切れる前の 各回答の最初の三社 だけを残して測り直しました。一致率は 13 % のまま、比較の 61 % は上位三社に共通の社名がありません。打ち切りではなく、別の企業です。
言い回しより AI の違いのほうが大きい
比較のため、同じ言い回しで二つの AI の間を測ると、一致率は 2 % まで落ちます。AI を変えるほうが、言い換えるより答えを変えます。それでも桁は同じです。どちらの場合も、リストの大部分が入れ替わります。
| 業種 | 二つの言い回し・同じ AI | 共通の社名がない比較 | 二つの AI・同じ言い回し |
|---|---|---|---|
| 人材派遣会社 | 32 % | 24 件中 6 件 | 9 % |
| 保険ブローカー | 17 % | 25 件中 7 件 | 3 % |
| 自動車教習所 | 17 % | 21 件中 8 件 | 2 % |
| 美容室 | 14 % | 17 件中 2 件 | 2 % |
| 弁護士 | 13 % | 15 件中 6 件 | 0 % |
| 配管業者 | 12 % | 22 件中 8 件 | 0 % |
| マーケティング会社 | 11 % | 25 件中 11 件 | 3 % |
| 自動車整備工場 | 11 % | 25 件中 7 件 | 0 % |
| 会計士 | 7 % | 24 件中 15 件 | 3 % |
| ウェディングフォトグラファー | 7 % | 25 件中 13 件 | 0 % |
| 鍵屋 | 6 % | 19 件中 12 件 | 0 % |
| 空調設備業者 | 4 % | 19 件中 15 件 | 0 % |
| 不動産エージェント | 3 % | 16 件中 12 件 | 1 % |
| 歯科医 | 3 % | 12 件中 10 件 | 1 % |
| 電気工事業者 | 3 % | 16 件中 11 件 | 2 % |
最も安定しているのは人材派遣です。社名の三分の一が言い換えに耐え、二つの AI がわずかでも一致する唯一の業種でもあります(9 %)。反対側の歯科医・電気工事・不動産・空調では、尋ね方を変えると事実上別のリストが返ります。
残るのは、何度も出てくる社名
ここで終われば気の滅入る結論ですが、終わりません。市場全体で見ると、言い換えはほとんど何も動かしません。全都市・全業種で 最も多く挙がる 10 社 のうち 7 社 は、どちらの質問でも同じでした。Robert Half、Aerotek、Kforce、Insight Global、Randstad USA、HUB International、A1 Driving School が両方に並びます。
もう一つの安定の兆候。三都市以上に現れる社名へ向かう言及の割合は、どちらの言い回しでも 20 % です。質問が変えるのは一つの回答に出る顔ぶれであって、頻繁に出る顔ぶれではありません。
単独の回答はくじ引きです。
言い回し、AI、セルに左右されます。
繰り返される出現は信号です。
複数の言い回しと複数の都市で戻ってくる社名は、質問の偶然によるものではありません。
順位は存在しません。
あなたの都市・業種における「唯一の」AI の答えはなく、あるのは分布です。
二つの質問は AI に同じ話し方をさせない
理由を求める質問はリストを短くします。ChatGPT は 1 回答あたり 7.2 社から 5.0 社 へ、Gemini は 4.1 社から 3.1 社 へ。少なくとも一社を挙げる回答の割合はほとんど動きません。ChatGPT は 94 % のあと 90 %、Gemini は 82 % のあと 84 % です。
Gemini では、二つ目の質問がしばしば企業一覧ではなく基準の一覧を生みます。一つ目の質問が社名を返した場所に「independent brokers」や「comprehensive service」といった見出しが現れます。私たちのクリーニングは大半を除きますが、すべてではありません。
この測定が証明しないこと
二つの言い回しは、すべての言い回しではありません。
私たちが投げる二つであって、顧客が実際に打ち込む言葉の標本ではありません。実際の差はもっと大きいことも小さいこともあります。
回答の長さが一部の数字に影響します。
出力は ChatGPT で 600 トークン、Gemini で 1,400 トークンに制限しています。二つ目の質問では ChatGPT の 195 件中 48 件、Gemini の 195 件中 54 件が文の途中で終わりました。1 回答あたりの社名数は下限です。ただし一致率は最初の三社でも同じ結論になります。
アプリの利用者が見るもの。
これらの回答は API からのものです。アプリはウェブ検索などの設定を加えることがあります。
収集は一度きり。
2026 年 9 月 13 日の一日だけです。日ごとの変動も、同じ質問を二度投げた場合の変動も、ここでは測っていません。
完璧なクリーニング。
助言の見出しは規則で除きますが、すり抜けたものは異なる社名の数をわずかに膨らませます。これは二つの言い回しの双方に当てはまります。
これがあなたに意味すること
一つの質問で可視性を判断しないこと。
顧客の言葉でいくつも尋ね、何が戻ってくるかを見てください。
一度の登場を喜びすぎず、一度の不在に慌てないこと。
どちらもノイズの範囲です。
不安定な業種
(歯科・電気工事・不動産・空調)では、結論を出す前に複数の言い回しでの登場回数を数えてください。
安定した業種
(人材派遣・保険・教習所)では、繰り返しの不在は本物の診断です。
私たちの無料診断は ChatGPT と Gemini に複数の質問を投げ、順位ではなく登場回数を数えます。質問の打ち方に左右されない数字を得る方法は、それだけです。